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【深江菅細工・作り方】
夏に収穫された菅は、2週間ほど天日干しで乾燥し、束にして保存します。これが菅細工の素材となります。右の画像の状態で保存されます。
細工物の制作にかかる時は、乾燥した菅を水に浸して柔らかくした後に水気を取り、漂白と防虫のため室に入れて半日ほど硫黄で蒸します。ここまでが下準備となります。

ここでは笠の作り方をご紹介します。まず真竹(まだけ)で笠の基本形となる骨組みと縁(ふち)を作ります。円錐(えんすい)状の竹の骨組みの頂点を雨が漏れてこないように油紙で覆います。
笠に適した厚みのある菅を骨の間に中心から横に、渦巻状に掛けていきます。

次は縦へと掛けていき、端を骨組みの外側の縁に巻きつけます。
続いて、竹の骨組みに編んだ菅を長い針と糸で、表側の縁(へり)から笠の頂点に向かって、白木綿糸で渦を描くように縫い付けていき、笠の頂点に残した12本の菅を特殊な結び方で留めます。

笠をかぶった時に頭部の固定のため、菅で編んだ台を内側に取り付けて完成です。




【深江菅細工・道具】

「菅こま」「へら」「菅さし」…菅を編み上げていく時に使用します。
「笠縫い針」…普通の縫い針より長い針です。糸は白木綿糸を使います。
「ハサミ」…菅を切る時や糸を切る時に使います。


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